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創価学会社会憲章

屋外で対話する創価学会の青年メンバー
[© Seikyo Shimbun]

2021年、平和と文化の向上を目指す世界教団として、あらためて社会に対する自らの存在意義、活動理念、行動規範を明示すべく、「SGI憲章」を改訂し、「創価学会社会憲章」を制定しました。
 

前文

 我ら、全世界の創価学会の各組織及び会員は、仏法の生命尊厳観を基調に平和・文化・教育に貢献するとの目的と使命を共有する。

 今日、人類はいくつもの複合的な危機に直面している。人類が生存し発展しゆくためには、我々人間はあらゆる生命と密接な関係にあるとの自覚のもとで結束し、協力すべきである。それには全ての人の貢献が必要であり、また誰一人置き去りにされてはならない。

 日蓮仏法は、我々一人一人が智慧、勇気、慈悲という無限の可能性を、日々の生活の中に発現しゆく方途を示している。ゆえに我々が目指すべきは、未来の世代のために、人類が直面する難題に果敢に挑戦し、より公正で持続可能な世界を構築しゆく人材の育成である。

 我ら、創価学会は、「世界市民の理念」「積極的寛容の精神」「人間の尊厳の尊重」を高く掲げる。そして、非暴力と “平和の文化”に立脚し、人類が直面する脅威に挑みゆくことを決意して、ここに以下の「目的及び行動規範」を確認し、本憲章を制定する。


目的及び行動規範

  1. 創価学会は、仏法の生命尊厳観を基調に、平和・文化・教育に貢献する。
  2. 創価学会は、草の根の対話と交流を通して日蓮仏法への理解を促進し、一人一人の幸福の実現に貢献する。
  3. 創価学会は、思想、良心、信教の自由を尊重し、これを促進する。
  4. 創価学会は、仏法の寛容の精神に基づき、他の宗教的伝統や哲学を尊重して、人類が直面する根本的な課題の解決について対話し、協力していく。
  5. 創価学会は、各地の文化・風習、各組織の主体性を尊重する。各組織はそれぞれの国、または地域の法令を遵守して活動を推進し、良き市民として社会に貢献する。
  6. 創価学会は、平和を求め、核兵器なき世界の実現に尽力する。また、公正で持続可能な開発に貢献する。
  7. 創価学会は、人権を擁護し促進する。誰一人差別せず、あらゆる形態の差別に対し反対する。また、ジェンダー平等の実現と女性のエンパワーメントの推進に貢献する。
  8. 創価学会は、文化の多様性を尊重し、文化間交流に貢献し、世界の人々の相互理解と協調を促進する。
  9. 創価学会は、持続可能な世界を未来世代に残すために、気候危機に対処するとともに、地球上の生態系の保護に努める。
  10. 創価学会は、教育・学習・学問の向上を促進するとともに、あらゆる人々が人格を陶冶し、貢献的で幸福な人生を享受することを目指す。

2021年11月18日

資料