1995年に制定されたSGI憲章は、SGIが日蓮大聖人の仏法の「人間主義」精神と「世界市民の理念」に基づき、人権を守り、「非暴力」「寛容の精神」「生命尊厳」という価値観を尊重するとともに、平和・文化・教育への貢献に取り組むことを宣言しています。
我ら創価学会インタナショナル(以下、「SGI」という)の全ての構成団体及び構成員は、仏法を基調とする、平和・文化・教育への貢献を目指してゆく。
20世紀を生きた人類は、「戦争と平和」「差別と平等」そして「貧困と豊かさ」という対極にある状態を、過去のどの世紀の人類よりも激しい振幅の中で経験した。
核兵器をはじめとする軍事技術の革新は人類絶滅の危機的状況をもたらしており、民族や宗教による激しい差別の現実は今なお紛争を絶やさない。そして、人類のエゴと放漫は、南北問題や地球環境の深刻な悪化などの「地球的問題群」を引き起こし、人類の存亡の危機をもたらしている。
日蓮大聖人の仏法は、人間生命の限りなき尊厳性を説き、全ての人を包容する慈悲といかなる困難をも克服する智慧をもたらす法である。そして、この智慧は人間精神の創造性を拓き、人類社会の直面するいかなる危機をも克服し、平和で豊かな共生の人類社会を実現できることを説く、「人間主義」の法である。
我らSGIは、この「人間主義」に基づく「世界市民の理念」「寛容の精神」「人権の尊重」を高く掲げ、非暴力と対話により、こうした人類的課題に挑み、人類社会に貢献することを深く決意して、ここに以下の目的及び原則を確認し、このSGI憲章を制定する。
SGI憲章 1995年11月23日制定