三代会長の足跡
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[© Seikyo Shimbun]
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創価学会の初代会長・牧口常三郎先生(1871〜1944年)、第2代会長・戸田城聖先生(1900〜1958年)、第3代会長・池田大作先生(1928年〜)は、現代に日蓮大聖人の仏法を蘇らせ、世界の人々が実践できる哲学として発展しゆく基盤を築かれました。この三人の会長による師弟共戦の実践は、仏法における師弟関係の模範となっています。
牧口先生、戸田先生、池田先生は、創価学会の基盤を完成させた「三代会長」として、また、広宣流布の永遠の師匠として尊敬され、敬称である「先生」を冠して呼ばれています。
牧口常三郎先生(1871〜1944年)は、教育者、地理学者、また哲学者でもあり、独自の価値論に基づく独創的な教育学を構想しました。牧口先生は、人生の究極の目的を最も的確に表す言葉は「幸福」であり、それこそが教育の目的でなければならないと考えました。そして、幸福とは価値を創造する力、自身の現実に有益な変革をもたらす力であると定義しました。
やがて、牧口先生は、万人の幸福と社会の繁栄を目指す日蓮仏法こそが、自身のめざす「価値創造」の教育を可能にするものであると、強い確信を持つようになりました。
1930年、牧口先生は、弟子の戸田城聖先生と二人で、創価学会の前身となる「創価教育学会」を創立しました。教育者の団体として出発した創価教育学会は、ほどなく、仏法の実践による生活改善を目指す、幅広い会員を擁する団体へと発展していきました。典型的な宗教団体とは異なり、宗教的儀式や僧侶の権威よりも、会員同士が集い合う少人数の座談会に重点を置いた活動が行われました。
第二次世界大戦中、牧口先生と戸田先生は、思想・信仰の自由を抑圧した日本の軍部政府により「思想犯」として投獄されました。最後まで信仰を貫き通した牧口先生は、1944年11月18日に獄中で逝去されました。
教育者、出版人、実業家であった戸田城聖先生(1900〜1958年)は、師匠である牧口先生の画期的な「創価教育学体系」の出版の全責任を担い、実現させました。同書が発刊された1930年11月18日が創価学会の創立記念日となっています。
第二次世界大戦中、戸田先生は獄中において、「仏とは生命である」との悟達を得ました。さらに、地涌の菩薩として、仏法の真髄である教えを流布することが自らの使命であるとの自覚を深めました。この「獄中の悟達」と覚悟を胸に、戸田先生は地球上から悲惨の二字をなくしたい、との決意のままに出獄。創価学会を大きく発展させました。
戸田先生は10年余りの間に、日本で会員数75万世帯を超える活発な組織を構築しました。難解な仏法哲理を、明解かつ実践的に指導することにより、戦後の荒廃した状況下で人生を建て直し、生きる目的を見出そうと苦闘する多くの民衆に力を与えました。戸田先生の打ち出した、自らの境涯を革命するという「人間革命」の理念は、会員の実践の指針となりました。それまで抽象的な理解に陥りがちだった「成仏」という概念を、自身の生命の変革に自発的に取り組むことで、自らを取りまく現実と社会全体をも変えていけることだと定義したのです。
戸田先生は戦争や核兵器に断固反対し、1957年、創価学会の平和運動の原点となる「原水爆禁止宣言」を発表しました。
戦後の荒廃の中で人生の意味を模索していた19歳の時に、戸田城聖先生と出会った池田大作先生(1928年〜)は、戸田先生の人格に感銘を受け、師事し、仏法の実践を始めました。学会では青年部のリーダーとして、様々な広布拡大の活動の指揮を取り、その結果、会員数は飛躍的に拡大し、戸田先生が誓願した75万世帯の弘教達成の一翼を担いました。
1960年、池田先生は、戸田先生の後を継いで第三代会長に就任。引き続き国内組織の基盤整備・拡大を進めながら、時を置かずに世界広布の布石を打ち始めました。1975年には、創価学会インタナショナル(SGI)が設立され、世界広布の流れを強固なものにしました。また、創価学園や創価大学を創立するなど、牧口先生と戸田先生の様々な構想も、次々と実現していきました。
池田先生はさらに、創価学会の国際的な活動範囲を拡大し、平和・文化・教育を推進する幅広い運動を展開しました。また、対話こそ平和の礎であるとの信念のもと、世界の指導者や文化人との対話を進め、対談集も多数発刊しています。さらに、対話、平和研究、文化交流などを推進する研究所等も創設しました。
池田先生の人間主義の活動・実績の中で特筆すべきは、数多くの著作を通して、現代社会に生きる一人ひとりが、法華経と日蓮仏法のエンパワーメントの教えを理解し、実践できるように努めてきたことです。なかでも小説「人間革命」全12巻、「新・人間革命」全30巻には、信仰によって蘇生した人々のドラマを通して、創価学会の歴史的な発展が詳細に描かれています。
「三代会長の生涯」については、こちらへ。