10月2日「世界平和の日」

東京・羽田空港にて(1960年10月2日) [© Seikyo Shimbun]

創価学会では、10月2日を「世界平和の日」として祝賀します。この日は、全世界の恒久平和建設を目指す日蓮大聖人の仏法が、世界に発展しゆく重要な節目を刻む日となっています。

冷戦と核軍拡競争が激化していた1960年10月2日、創価学会・会長(当時)の池田大作先生は、アメリカ、カナダ、ブラジルを歴訪する初の海外指導に、東京の羽田空港から出発しました。32歳だった池田先生は、その5ヶ月前に第三代会長に就任したばかりでした。

第二代会長の戸田城聖先生は、生命の尊厳を掲げ、生命に最高の価値を見出す仏法哲学を世界に広めゆくための構想を描くこと、そして平和構築のために各国を訪問して真に世界的な運動の基盤を作りあげることを、弟子である池田先生に託していました。第二次世界大戦を生き抜いた二人は、平和こそが人類の前進にとっての出発点であるとの思いを共有していたのです。

海外の地で、信仰の実践に励んでいた数少ない創価学会員を激励するとともに、池田先生は訪問先の国の社会・政治・文化的状況を視察し、理解することに努めました。また、西側諸国とソ連や中国との緊張緩和に貢献したいとの願いから、一市民として民間外交を展開していきました。

その後数十年にわたり、池田先生は全大陸50カ国以上を訪問し、著名な文化人や識者と対話を繰り広げながら、相互理解を深め、平和構築の礎を固めていきました。池田先生の地球規模のビジョンと、平和への継続的な取り組みにより、1975年に創価学会インタナショナル(SGI)が発足し、日蓮大聖人の仏法が世界192カ国・地域へと広がったのです。

現在、創価学会において10月2日は、全世界の創価学会員が、非暴力を推進し、全人類の幸福への取り組みを拡大することで社会に善の波動を起こす、との共通の誓いを確認しあう記念日となっています。

[2020年11月]